
紅茶教室|抽出の基本
紅茶は広く普及していますが、専門のお仕事はあまり多くなく、実際はホールスタッフの方などが紅茶を淹れていることがほとんどです。
そこで、専門学校で学んだ私なりの視点から、皆さんがおいしい紅茶を楽しめるようになるための情報を発信していきたいと思います。
ということで、第一回目の紅茶教室は紅茶の基本的な抽出についてお伝えします!
準備物
- お湯を沸かす器具
- 電気ケトル(温度調整機能があればなお◎)や、水面が目視できるやかんなど。
- ティーサーバー
- お好みのリーフティー
- カップ
- 茶こし
- タイマー
湯を沸かす
まずはお湯を沸かしましょう。
紅茶を抽出する時の水温ですが、大きな泡が立つほどお湯が沸騰しているのが理想
料理の際、油の表面にできる泡で温度を判断することがありますが、水の場合も同じように指標があります。小さな泡が出始めた段階で約90度になるのです。
温度計付きの電子ケトルは高価だし、毎回温度計を用意するのも手間です。
目視でおおよその温度が把握できるようになると、準備も簡単になり、プロっぽさも演出できます!
上述の状態になると、約20秒ほどで大きな泡が立ち、沸騰し始めます。
お湯が沸騰したらサーバーを用意し、一杯分(120cc)のお湯を注いだら、サーバーをしっかり温めるために、蓋を閉めましょう。
茶葉の計量とカップの準備
茶葉を多く使うと味が安定しやすくなるため今回は二杯分計量します。
ティースプーンに山盛り一杯分の茶葉をすくい、軽く振って自然なカーブを描く程度まで落とす。
これを1杯分として、2杯分を取り分けておきましょう。
さて、計量が終わった頃にはサーバーも十分に温まっているはずです。
カップにサーバーのお湯を移し、その後、温まったサーバーに取り分けておいた茶葉を入れ、軽く回しておきます。
紅茶の抽出
サーバーにお湯を注ぎ、同時にタイマーをセットして3分間待つ。
お湯を注いだらすぐに蓋を閉めましょう。
飛んでいく香りをしっかり閉じ込めることができます。
もしガラス製のサーバーを使っていれば、中を覗くと茶葉が上下に動いている様子が見えると思います。
これは新鮮な水(空気が含まれている水)を使うことで見られる現象で、「ジャンピング」と呼ばれ、良い条件で抽出できている証です!
ここでミルクティーにしたいという方は、布巾などでサーバーを覆うと保温効果が高まり、味が強く引き出されます。結果、たっぷりミルクを加える事ができてより濃厚で美味しいミルクティーが楽しめます。
2分経過を目安にお茶を注ぐ準備。
まず、茶こしについてです。陶器製の茶こしもありますが、水切れの良さや耐久性、安価なところから、一般的にはステンレスが使われます。
ただし、むき出しの金属だと鉄の香りが移ることがあるので、事前に温めたお湯を通して排水しておくといいでしょう。
3分経過したら、茶葉を優しく混ぜます。今回は2杯分の茶葉を入れているので、茶葉全体に優しく触れるようにように二回混ぜてください。
カップのお湯を捨て、綺麗に水気を拭き取ったら、上部から約6mmほど余るように注げばいよいよ完成です。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
今回は紅茶の基本的な抽出方法をお伝えしましたが、次回の紅茶教室では、さらに美味しさを引き出すために重要な『【初心者必見】OP・BOP・CTCって何?茶葉の等級と水の選び方の基礎知識』を解説しています。
ぜひ合わせてご覧ください♪
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