香りで選ぶ?気分で選ぶ? ハーブティーの基本と選び方 – フレッシュとドライの違いを解説

ハーブティーのある優雅な時間

ハーブティー教室:ハーブティーの基本

安らぎのひととき。そんな時間に寄り添う、香り高く、心と体に優しい飲み物ハーブティー。「ハーブティーって響きが素敵」「なんだか体に良さそう」と感じる方も多いのではないでしょうか。

でも、いざ選ぼうとすると「種類が多くて分からない!」「紅茶とは具体的に何が違うの?」と迷ってしまうことも。

この記事では、ハーブティーの基礎知識から、フレッシュとドライの違い、そして代表的なハーブの種類とその魅力をご紹介します。この記事を読めば、あなたにぴったりのハーブティーが見つかるはず。それでは、一緒にハーブティーの世界を覗いてみましょう!

目次

そもそもハーブティーって何? 紅茶とは違うの?

ハーブティーの定義

ハーブティーとは、簡単に言うと「植物(根、茎、葉、花、がく、実など)の中で、体に良いとされる成分を持つ部分を使って作られたティー」のこと。まるで植物の恵みを丸ごといただくような飲み物です。

紅茶が「チャノキ」の葉を加工して作られるのに対し、ハーブティーは本当に多種多様な植物が原料になります。

古代ギリシャ時代には薬草として飲まれたり、傷の手当てに使われたりしていたとか。なんだか「漢方のお茶バージョン」というイメージも湧きますね。

一番の違いは「カフェイン」の有無

「紅茶とハーブティー、味も香りも違うけど、一番大きな違いって何だろう?」

それは、カフェインが含まれているかどうか、です。

種類 カフェイン 備考
紅茶 含む チャノキの葉が原料
ハーブティー 基本的に含まない ※マテ茶など例外あり


就寝前などカフェインを避けたい時でも楽しめるのが、ハーブティーの大きな魅力の一つです。

ハーブティーの楽しみ方:旬を味わう?手軽さを選ぶ?

ハーブティーには、生のハーブを使う「フレッシュハーブティー」と、乾燥させた「ドライハーブティー」があります。それぞれに違った魅力があるので、シーンや好みに合わせて選んでみましょう。

フレッシュハーブ

生のハーブ(主に葉ですが、花を使うことも)から淹れるティーです。

(どんなところが魅力?)

なんといっても、採れたてのフレッシュな香りと、季節感をダイレクトに感じられる点です。「寒い冬が明けて、庭のミントが芽吹いたからフレッシュミントティーを淹れようかな」なんて、素敵ですよね。見た目の瑞々しさも気分を上げてくれます。「よし、今日も頑張ろう!」という気持ちになれるかも。

(少し扱いにくい点も…)

農作物なので、収穫時期によって味が安定しなかったり、ドライハーブに比べて抽出にたくさんの量が必要(ドライの約3倍)だったりします。また、日持ちせず、手に入る季節も限られるという側面もあります。

フレッシュハーブの特徴

例えばフレッシュミントの葉を使う時、そのままポットに入れるのではなく、手のひらで包むようにして軽く数回たたいてから入れてみてください。葉の細胞が少し刺激され、メントールの爽やかな香りが驚くほど豊かに広がります。揮発性の高い爽やかな香りはフレッシュハーブにしか無いものです。

ドライハーブ

(どんなところが魅力?)

乾燥させることで水分が抜け、植物の有効成分がギュッと凝縮。同じ重さでも、フレッシュよりも多くの成分を摂取できます。そして何より、保存がきくのが大きな利点。これにより、一年を通して安定した品質のハーブティーを楽しめます。専門店やスーパーのコーナーなど、市販で手に入りやすいのも嬉しいポイント。種類も非常に豊富で、ブレンドが楽しい。

(どちらから始めるのがおすすめ?)

それぞれに良さがありますが、これからハーブティーを始めてみたい方や、日常的に楽しみたい方には、まずは手に入りやすく種類も豊富なドライハーブから試してみるのがおすすめです。

気分に合わせて選ぶ:代表的なハーブとその魅力

ハーブの世界は広大です。ここでは、比較的ポピュラーで、皆さんも耳にしたことがあるかもしれない代表的なハーブをいくつかご紹介します。ハーブはその成分から、大きく「リラックス」したい時や「リフレッシュ」したい時に適したものに分けられます(両方の特徴を持つものもあります)。「今日はどんな気分かな?」と考えながら選ぶのも楽しいですよ。

ローズヒップ

使用部位:
水色:うすいピンク
主な成分/特徴:ビタミンC
気分:リフレッシュ

爽やかな酸味。「ビタミンCの爆弾」とも呼ばれ、美容に関心のある方に人気。実は、飲んだ後の実にも栄養がたっぷり。捨てずに蜂蜜やヨーグルトに混ぜて食べるのがおすすめ!

ハイビスカス

使用部位:がく
水色:濃い赤(ピンク)
主な成分/特徴:カリウム、クエン酸、リンゴ酸
気分:リフレッシュ

鮮やかな色と強い酸味が特徴。クエン酸が豊富で、疲労回復のサポートにも。カリウムも含まれるので、塩分の摂りすぎや、むくみが気になる時にも良いと言われています。お酒をよく飲む人にもおすすめ!

ペパーミント

使用部位:
水色:黄緑
主な成分/特徴:メントール
気分:リフレッシュ

スーッとする強い清涼感で気分爽快!食後の口直しや、集中したい時に。ミントタブレットなどでお馴染みのメントールには抗菌作用や胃腸を整える効果も期待されています。。

カモミール

使用部位:
水色:黄色
主な成分/特徴:アピゲニン
気分:リラックス

「おやすみ前に飲みたい」代表格。優しく甘い、りんごに似た香りが心を穏やかにしてくれます。体を温める効果もあると言われ、安眠をサポート。

ラベンダー

使用部位:
水色:薄紫
主な成分/特徴:酢酸リナリル、リナロール
気分:リラックス

優雅で華やかな香りが特徴的。アロマで人気も。高ぶった神経を鎮め、心を落ち着かせる効果が期待できます。

レモングラス

使用部位:
水色:ほんのり緑
主な成分/特徴:シトラール
気分:リフレッシュ/リラックス

その名の通り、レモンのような爽やかな香りが特徴。気分をリフレッシュさせつつ、胃腸の調子を整えたり、食欲を増進させる効果も。

バタフライピー

使用部位:
水色:青~紫
主な成分/特徴:アントシアニン
気分:リラックス

見た目も美しいハーブティー。鮮やかな青色はアントシアニンによるもの。レモン汁などを加えると紫色に変化します。リラックス効果のほか、眼精疲労にも良いと言われています。

ルイボス

使用部位:
水色:赤みがかったオレンジ
主な成分/特徴:ミネラル(SOD様酵素など)
気分:リフレッシュ/日常

南アフリカ原産のマメ科の植物。クセが少なく、ほんのり甘みがあり飲みやすいのが特徴。ミネラルが豊富で、美容や健康維持に役立つと人気。ホットはもちろん、味がしっかりしているのでアイスティーにもおすすめです。


※ハーブの効能は一般的に伝えられているものであり、医学的な効果を保証するものではありません。体質に合うかどうかを確認しながらお楽しみください。また、持病のある方、妊娠中・授乳中の方、薬を服用中の方は、かかりつけの医師にご相談の上、飲用するようにしましょう。

ハーブティー Q&A:よくある質問

Q. ハーブティーはどこで買えますか?

A. スーパーマーケットのお茶コーナー、デパート、輸入食品店、ハーブ専門店、アロマショップ、オンラインストアなどで購入できます。まずは手軽なティーバッグから試してみるのも良いでしょう。

Q. 保存はどうすればいいですか?

A. 特にドライハーブは湿気と光、高温を嫌います。密閉できる容器(缶や遮光瓶など)に入れ、冷暗所で保管しましょう。フレッシュハーブは、湿らせたキッチンペーパーで包んでビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存すると比較的長持ちしますが、早めに使い切るのが基本です。

Q. ブレンドする時のコツはありますか?

A. まずは2~3種類のハーブから試してみるのがおすすめです。味や香りのベースになるハーブ(例:ルイボス、レモングラス)に、アクセントとなるハーブ(例:ペパーミント、ローズヒップ)や、効能で選びたいハーブ(例:カモミール、ラベンダー)を少量加えてみましょう。比率を変えながら、自分好みの味を見つけるのが醍醐味です。

Q. 美味しい淹れ方はありますか?

A. 基本的には、沸騰したてのお湯を使い、蓋をして蒸らすのがポイントです。ハーブの種類や量、お湯の量、蒸らし時間はパッケージの表示を参考にするのが確実ですが、一般的にドライハーブはティースプーン1~2杯あたり熱湯150~200mlで3~5分程度蒸らすことが多いです。フレッシュハーブは少し多めに使いましょう。

まとめ:お気に入りの一杯で、日常に彩りを

広大で奥深いハーブティーの世界、その魅力の一端を感じていただけたでしょうか。

  • 自然の恵みが詰まった、ノンカフェイン(基本)の優しい飲み物
  • フレッシュならではの香りと季節感、ドライの手軽さと種類の豊富さ
  • リラックス、リフレッシュなど、気分や目的に合わせて選べる多様性

たくさんの種類の中から、あなたの心と体に響くお気に入りのハーブティーを見つけて、日常のティータイムをより豊かなものにしてくださいね。

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